重症化すると命に関わることも……。夏に気をつけたい4つの食中毒と予防法

食中毒になったことはありますか? 高温多湿な夏は、細菌による食中毒が発生しやすい時期です。食中毒になると下痢や腹痛、発熱などの症状が現れます。

重症化すると命に関わることも……。今回は、夏に気をつけたい食中毒を4つとりあげ、それぞれの特徴と予防法を紹介します。

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1)O-157(腸管出血性大腸菌

加熱が不十分な食材から感染。原因食材として飲料水や肉類が挙げられますが、保存や調理の過程でほかの食材を汚染することも。

少ない菌でも発症し、人から人へ移る感染力の強い食中毒です。潜伏期間は1~9日。下痢、腹痛、風邪の症状から、血便や激しい腹痛へと変化します。

O-157の予防法

・十分に加熱調理する。
・井戸水を含め、汚染の可能性がある水の使用には注意する。

2)カンピロバクター

鶏、豚、牛などの腸管に存在するカンピロバクター。汚染された食品、細菌を持っている動物との接触によって感染します。牛や豚、鶏などの家畜だけでなく、犬や猫などのペットも持っている可能性も。潜伏期間は2~7日。腹痛、下痢、発熱、血便などの症状が現れます。肉料理のなかでも、特に鶏肉に注意。

カンピロバクターの予防法

・十分に加熱する。
・井戸水は塩素消毒または煮沸消毒する。

3)サルモネラ

サルモネラ菌は、家畜、ニワトリなどの腸内に存在します。牛や豚、鶏などの家畜だけでなく、犬や猫などのペットも持っていることも。潜伏期間は8時間~48時間。腹痛、嘔吐、下痢、発熱などの症状があらわれます。原因食品として肉や鶏卵が挙げられますが、鶏卵は殻だけでなく中身も汚染されていることがあるので気をつけましょう。

サルモネラの予防法

・ペットに触れた後にはよく手を洗う。
・ネズミ、ゴキブリなどの害虫を駆除する。
・加熱調理して殺菌する。

4)黄色ブドウ球菌

人の鼻やのどの粘膜、傷口などに広く存在している黄色ブドウ球菌。切り傷やニキビなどを化膿させるので、「化膿菌」とも呼ばれています。いろんな食べ物の中で増殖し、エンテロトキシンという毒素によって引き起こされます。潜伏期間は1~3時間。吐き気、嘔吐、腹痛などの症状があります。

黄色ブドウ球菌の予防法

・手指に傷口がある人は調理をしない。
(調理の際は使い捨ての手袋などを使用する。)
・調理の前にはしっかりと手を洗う。

「細菌食中毒予防の3原則」を守ろう!

たとえ食品の中に食中毒菌が存在していても、食中毒を引き起こす量まで増えなければ、食中毒は発生しません。つまり、食中毒菌を増やさない心がけさえ怠らなければ過剰に怯えることはないのです。調理の際は、細菌食中毒予防の3原則である「清潔」「迅速」「加熱」を意識しましょう。

◆「細菌食中毒予防の3原則」について知る>>

差は何? 症状が軽い人と重い人

同じもの食べたのに食中毒になる人とならない人がいます。また、症状が重い人と軽い人も。この差は、免疫力の差と考えられています。日ごろから免疫力を保つ生活習慣を心がけるといいでしょう。食生活だけでなく、睡眠や運動など生活習慣を見直すことが食中毒予防に繋がります。調理面だけでなく、生活全体を通して食中毒に備えるのが重要なのです。

参考文献

※1 改訂版 食生活アドバイザー(R)3級公式テキスト

◆「食中毒」の記事をもっと読む>>

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書籍情報


食生活アドバイザー

細菌性・ウイルス性食中毒

絵でわかる食中毒

ノロウイルス現場対策
南條 祐弥

南條 祐弥ライター

投稿者プロフィール

薬膳コーディネーター、食生活アドバイザー。
食や健康に関する知識を活かし、フリーランスライターとしてWebサイトから書籍まで多岐に渡る媒体で執筆に励む。企画、執筆、校正など幅広い業務を担当するほか、他サイトの編集部に属したことも。さらなるスキルアップを目指して奮闘中。プライベートでは一児の母。

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