年間1095回も使う箸が健康を損なう……。あなたが知らない『お箸の秘密』とは?

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体にやさしい箸で健やかに暮らそう!
安心・安全な箸選びのポイントは「塗料」だった

塗装が剥げたり、先が欠けたりした箸を使っていませんか?

こんな箸を使って食事をしていませんか? 塗装が剥がれている、先が欠けている……。100円均一などで買った安価な箸をずっと使い続けている人もいるかもしれません。私もそうでした。

箸は、毎日3回使うとすると、年間1095回(3回×365日)も使用している計算になります。そんな日本人にとって身近な食器を「なんとなく」とか「安い」とか「かわいい」だけで選ぶのは、非常にもったいないことです。それに、選び方次第で体に毒を取り入れている可能性もあります。

塗料について考えてみましょう。塗装が剥がれているということは、どこかでインクが落ちたということです。そのタイミングが食事をしているときだったら……? 先が欠けているのは、落としたからではなく、噛んで欠けたかもしれません。とくに、小さい子どもは、箸を噛むクセがあります。大人はもちろんですが、子どもの箸選びは丁寧にしたいものです。

本書では、諸外国の箸文化に触れながら、日本の箸について詳しく紹介されています。箸の選び方から、箸の使い方やマナーまで。箸の世界ってなかなか奥が深いみたい。この機会に箸を見つめなおしてみませんか?

箸の素材。「木製=安全」は大間違い

箸の素材はたくさんあり、木、象牙、水牛の角、ガラス、金属などが挙げられます。仕上げには、漆、柿渋、クルミ油、椿油、あまに油、エゴマ油、合成塗料などが使用されています。樹脂製の箸の原料は、原油です。原油を口にすることの影響はまだ不透明ですが、健康への影響が心配されています。

ナチュラルなイメージの木製なら安全、体にやさしそう。そう思って手に取る人もいるでしょう。でも、ちょっと待った! 塗料に「アクリル」など化学物質が使われている可能性があります。最近、エポキシ系塗料、アクリル系塗料、ポリエステル系塗料が使用された箸がたくさん出回っているので要注意。これらは、原油から作られた塗料で、熱や摩擦に弱いと考えられています。

長い人類の歴史からみると、化学物質の歴史はまだまだ浅い。そのため、化学物質を摂取することによる弊害は、完全に明らかになっていないのが現実です。リスクを避けるためにも化学物質を選ばないのが無難でしょう。

昔ながらの塗料「漆」のメリットは、本書でしっかりと説明されています。漆の歴史の長さは化学物質は到底及びません。漆には、昔ながらの知恵がぎゅっと詰まっています。

中国製の箸を選ぶときは……

中国製の箸は、「漆」と書いてあっても日本でいう漆とは別と考えたほうが良いでしょう。中国では、化学塗料を含めたすべての塗料を表すのに「漆」と記すそうです。そのため、漆だと思って購入したものが化学物質だったという事態になりかねません。

ちなみに、外国産の割り箸にも注意が必要です。日本に出回っている安価な割り箸の多くは、ロシアの白樺やアスペンなどが原料に使われています。これらの木は、力が弱いためカビが生えやすい素材です。そのため、薬品処理を施していると考えられます。安全な割りばしを使いたい場合は、日本産のものを選ぶといいでしょう。日本産の割りばしは、抗菌作用のある杉や檜で作るので安心です。本書を読むと、日本人は上手に自然の恵みを頂きながら暮らしてきたことが伝わってきます。

箸育を通して、子どもたちに箸文化や食文化を伝えたい

品質の良い箸は、塗装が剥げても修理しながら長く使うことができます。一方、安い箸は食洗器を使わなくても、こんなふうに形が歪んでいきます。そして、簡単に捨てられていきます。現在、日本の古くから伝わる箸が軽視されているのです。

世界的に日本食がブームになっていますが、ちゃんと箸を持てない日本人が多いそうです。「安く買える→劣化する→買い替えればいいや」というサイクルが、本書を読んでとても寂しく感じるようになりました。著者は、箸育活動を行っています。箸を通して食生活が整い、暮らしが豊かになりますように。そんな願いが込められた1冊でした。

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裏話~ここだけの話~
じっくり考えて選んで、一緒の時間を積み重ねれば、愛着が湧くし、感謝も生まれる。そしたら、簡単に手放さなくなります。この本を読んで、そんな箸を使って食卓を囲みたいと思いました。塗料の情報はとても勉強になります。箸だけでなく、食器全般を選ぶときの参考にどうぞ! (30歳・東京)

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この記事は、主婦・主夫など家庭で家事を担当している方の体験談をもとに作成しています。「食暮」では、食卓のリアルな声をお届けするため、体験談を多数掲載しており...

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